今回は、現在契約している電気の契約アンペアを変更する際の一般的な手順に関してまとめてみました。
物件などを購入または借りた際に新居ですぐにブレーカーが落ちてしまうといった際に解決方法の一つとして参考にしていただければと思います。
また、アンペア数変更の際の注意点も併せて記載していきます!
1. 現在の契約アンペアの確認
まず、現在契約している契約アンペアの確認をしましょう。
確認する方法は宅内の分電盤のアンペアブレーカー(一番左にあることが多い)に記載されている数字で確認できる場合が多いです。
他にはアンペアブレーカー本体の色で判断できる場合もありますが、物件によってはアンペアブレーカーが無い場合もありますので、その場合は電力会社からの検針票や請求書を確認するといった方法があります。
また、現在の契約アンペアを下げる場合は下げた後に宅内の電気使用量によってはブレーカーが落ちやすくなる場合もあるので、現在の日々の使用量を確認してから変更するようにしましょう。
2.電力会社に連絡する
契約電力などが確認出来た後、現在契約している電力会社に連絡をします。アンペアの変更を希望する旨を伝え、手続き方法を確認しましょう。
その際に、契約者や契約の情報などが必要になる場合もあるので、予め準備しておくとスムーズになります。
3. 工事が必要か確認する
契約アンペアを変更する場合、既存アンペアブレーカーの交換や取り外して現在主流のスマートメーターへの切り替え等の工事が必要になることがあります。電力会社の担当者が現地調査を行うことがあり、その後、工事が必要な場合は工事日程を調整することになります。
既にスマートメーターになっている場合は工事無しで変更できる場合もあります。
4. 新しい契約内容を確認する
工事や手続きが完了すると電気アンペア変更は終了です。
アンペアの変更が完了した後、契約内容や月々の料金が変更されることがありますので、新しい料金体系を確認しておきましょう。
アンペア変更を行うと電気の基本料金が変動するので、以前より電気料金が安くなる場合もありますが、使用量に応じて加算される料金は変動しない為、場合によっては以前より電気料金が高くなる場合もあるので注意が必要です。
注意点
- アンペア数を上げる場合は一般的に10~60アンペアまでとなります。
もし60アンペア以上に変更する場合は別途工事などが必要になる場合もあるので、電力会社に相談しましょう。 - 集合住宅や賃貸の場合は貸主や管理会社の承諾が必要な場合があるので、事前に相談しましょう。
- 現在の建物に来ている引き込み電線の種類によっては30アンペア以上のアンペアへ変更できない場合があります。
そういった物件の場合、30アンペア以上に変更する際は引き込み線をはじめ、宅内の工事などが必要になる場合が多く、高額な費用が発生することもあるので、気になる場合は事前に現地や物件の管理者に確認しておきましょう。
確認する際は電気業者さんに確認してもらうのが確実ですが、個人で簡単に確認する方法としては、外の電気メーターを見て【単相2線式】と記載がある場合は30アンペアまでしか対応できない物件の場合が多いです。 - いつも特定の部屋ばかり電気が落ちてしまうという場合は、契約アンペアではなく部屋単位もしくは一部のコンセントで電気を使いすぎているといった、契約アンペア以外のことが原因の場合があるかもしれません。
そういった場合は契約アンペアを変更する前に電気業者さんに点検してもらうことをお勧めします。
まとめ
以上、今回は電気の契約アンペア変更に関して簡単にまとめてみました。
契約アンペア数を上げるためには、現在契約している電力会社に申し込み、必要な手続きを行うことが基本となります。工事が必要な場合や費用が発生する場合がありますので、事前に詳細を確認し、納得した上で手続きを進めてください。
電気は便利で生活に欠かせないものですが、火事の原因になったりもするので、何か変更する際や不明なことがある場合は専門業者などに相談するようにしましょう。